hikoneutena

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日本伝統の形、素材、技術、品質を生かした展示台

hikoneutenaは日本伝統の形、素材、技術、品質を生かした展示台/ディスプレイ用品です。
伝統的な面取りや加飾はもちろん、モダンな形態やガラスなどの新素材まで取り入れ、見せるための情景とストーリーを伝統工芸の品格で実現します。

塗装は最高級の呂色漆から、カシュー塗装やウレタン吹き付け塗装まで対応できます。食品衛生法に適応した塗装で、チョコレートなどディスプレイ台として、ガラスケース内のイメージづくりにも役立ちます。
アクリルケースやガラスケース、鍵付きディスプレイも対応できます。置き台の他、背の高いディスプレイや美術品の展示台、大きなものやLED照明を仕込むことなどご相談承りますので、環境やサイズ、目指す雰囲気などお気軽にご相談ください。

サイズ、形態、素材、仕様、ロット、設置場所、納期など、ありとあらゆるご相談を承っております。

Titlehikoneutena
Date2021.12
題目展示台プロジェクト
素材(上記サンプル品)天然木ヒバ、カシュー塗装、本金箔押し、アクリルケース
サイズ(上記サンプル品)W300 × D270 × H50mm
デザイナー乾 陽亮
撮影大野 博

統合した伝統工芸の素材と技法

  1. 木工

    木地は、製品の土台・フレームなどを作る最初の工程です。
    INOUEの木工の基本は、城下町彦根で江戸時代から続く伝統の金仏壇製造で培われた工芸品質です。
    彦根仏壇の木地は、日本建築と同じく釘を使わないホゾ組みを得意としています。材料を吟味し部材の切り出しから継手や面取りに至るまで、妥協のない品質で職人がひとつひとつ手作りする木地は、何世代にも受け継がれる仏壇を支えています。
    INOUEの製造ネットワークは量産が得意な他産地の木工所との繋がりもありますので、プロジェクトに適した木工で対応いたします。

  2. 漆塗り

    漆は非常に高品質で美しい塗装です。ウルシノキの樹液を採取し、ゴミや埃を濾した精製漆が塗装に用いられます。その成分に含まれるウルシオールが空気中の水分と結合し硬化する世界最強の保護塗料のひとつです。
    しかし漆は扱いが難しく、伝統技法で平滑に仕上げるには下地工程から高度な職人技が求められます。下地から上塗りまで何回も塗って研ぐ工程を繰り返して、塗り重ねます。中でも蝋色(ろいろ)仕上げは、漆の塗装面を平坦に研ぎ、生漆を摺リ込みながら何度も磨きあげ、鏡面で奥深い艶を出す漆塗り最高級の技法とされています。
    漆とひとくちに言っても下地の処理から仕上げの方法までさまざまな技法が発展しています。INOUEは仏壇製造で培った漆工への深い知見から、変わり塗り・色漆から最高級の蝋色まで、適した漆塗りの技法とその職人を提案しています。

  3. 箔押し(箔貼り・箔置き)

    箔押しとは、金箔や銀箔、白金箔で物品を覆う装飾技法です。彦根では箔押しと言いますが、他の地域では箔貼り・箔置きとも呼ぶそうです。
    金箔は、金の延びる性質を利用して厚さ約0.0001ミリメートル(1ミクロン)まで均一に延ばしたもので、ここまで薄く均一に延ばせる技術は日本だけにしかありません。鼻息で飛んでいく薄さです。
    ひとくちに金箔といっても、純度が高いものから銀を合金して色味を調整したものまで、さまざまな種類があります。また、箔の押し方にも箔の光沢を出す技法や上品に優しい光沢を出す技法などがあります。

    INOUEでは、高い技術が必要な広い大きな板の箔押しから、彫刻などの曲面全面の箔押しまで、熟練した職人による幅の広い箔押し技法に対応しています。また、今までは難しいとされてき現代素材であるアクリル樹脂やガラスへの箔押しにもお応えしています。

  4. 塗装(カシュー・ウレタンなど)

    INOUEでは、伝統工芸の高度な天然漆本堅地をはじめ、同じ漆科のカシュー(和名:勾玉の木)から採れる天然樹脂のカシュー塗料や、合成樹脂のウレタン塗料まで、あらゆる種類の塗装方法を可能としています。
    サイズもコーヒーカップなどの小さなものから建材に使用する大きなものまで幅広く塗装可能です。
    仏壇工芸の要とも言える塗装の品質は、常に厳しい目をもって吟味しています。
    INOUEは、技術力を持った職人のネットワークを有し、あらゆる塗装のご要望にお応えします。

  5. アクリル

    アクリル樹脂は合成樹脂の中でも特に透明度が高く、着色も容易でガラスと違い割れにくい性質を持っています。分厚いものを用いると高級感もあるため、今後の工芸品との組み合わせが楽しみな素材です。
    漆などを塗ることは、密着度の問題があり難しかったのですが、最近塗ることができるようになりました。透明なアクリル越しに裏側の色を見ることができる面白さがあります。

    しかし、表面は傷つきやすく、日光に当てると黄変する性質もあります。INOUEでは、アクリル樹脂を取り入れる際にはその性質を理解して適材適所の使い方をご提案しています。